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2013年3月26日 (火)

13/03/22 至仏山(戸倉ゲートより) [山スキー]

戸倉から至仏山まで往復。
行動時間12時間、獲得標高2000mのタフな一日。Img_000

久しぶりにソロじゃない活動。
メンバーはritzさんえむとらさん

木曜のお昼にえむとらさんより「明日天気よさそうなんで至仏にいくけど、どう?」との連絡が。
悩んだのは一瞬、通常の3倍の速度で仕事を片付けて、休暇を申請。
一路片品村をめざす。

この時期はまだ、尾瀬戸倉スキー場下の西栗橋より先の道路は閉鎖で、長い歩きが待ち構えている。除雪が入っていれば、スニーカーや自転車でのアプローチが有効だが、今年はまだ除雪が入っていないようで、スキーでのアプローチとなった。
昨年は3月上旬には除雪されていたが、今年はまだのようだ。雪の量が多いので融雪を待ってからの除雪なのかもしれない。

4:20 戸倉ゲート出発

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真っ暗な中、ヘッデンを頼りに歩いていく。雪面はでこぼこしているがペース良く進んでいく。

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途中、沢からのデブリの通過で1箇所だけスキーを脱いだ、すでに明るくなっていたので、問題なく通過。念のためにと持って来ていたスニーカーはただのウェイトになった。

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6:10 津奈木橋通過。鳩待峠に向う道路から離れて悪沢岳への尾根に取り付き1866.9を目指す。

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ようやく太陽が稜線から顔を出した。

稜線に出ると右手に燧ケ岳、左手には笠ヶ岳が見えてきた。
途中で鳩待峠から上がってきたトレースと合流、峠にテン泊しているのかな、うらやましいかぎり。

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とんがり帽子が笠ヶ岳、次回はあちらを狙ってみても良いかも。

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尾瀬ヶ原の向こうに燧ケ岳

8:30 悪沢岳到着
えむとらさんと距離が開いてしまったようなので、時間調整をかねてオヤマ沢に向けて1本滑る。いえ、昨日降った雪がくさってしまう前に1発滑りたかっただけです。

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ritzさん。
メローな斜面と適度に沈降した雪、安心してスピードを乗せていける。自然なアンジュレーションが楽しい。1750mぐらいまで落した後、再びシールを貼り至仏を目指す。

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斜登高で小至仏と至仏のコルへ向かう。小至仏のピークに拘らなければ効率的なルート取りだ。斜面が広くてなかなか進んでいる実感が無い、黙々と歩く。

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コルから先は、再びトレースと合流して稜線沿いに山頂を目指す。バックに見えているのは笠ガ岳、その後ろには武尊山。
10:15 山頂到着。

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出発から6時間経っているが、まだまだ元気。

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山頂からは360度のパノラマで見渡す限り山しか見えない。行ったことのない山、名前のわからない山も多い。

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山頂直下西側のシュート。滑れないことはないだろうが雪が飛ばされてしまっている。もう少し雪があれば突っ込みたいかも。きっと面白くは無いだろうが、何故か惹かれてしまう。

先行のパーティーは、ムジナ沢方向に下る準備をしていた。地形図を見るとおいしそうな斜面と思ったが、実際に上から覗いた感じでは風の影響をもろに受けていて雪付きが悪そうだった。
えむとらさんを待つ間にもう一発ワル沢を落とすことにする。

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本日は僕らだけの貸切だ。
山頂からワル沢右俣向かってritzさんゴー!!

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ひたすら広い斜面。

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                                                                                                                               photo by ritzさん
新雪がたまっている谷地形のボトムを狙ったが雪が重くてテレマークにはきつい、一気にすべりたいが太腿が張ってくる。無理してロングターンすると攣りそうだったので、安全運転でショートターンを刻んでいく。せっかくの大斜面なのに...

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調子に乗って400mぐらい落としてしまった。山頂までのつらい登り返し。

12:30 再び山頂到着。
これ以降はもう登りは無い。ちょうどえむとらさんも小至仏ピークに到着して休憩中との事だったのでお昼ごはんにする。滑るのは東向きの斜面なので午後になったほうが滑りやすいだろうとの判断で長めに休憩。一旦靴も脱いで最後の滑走に備える。

ritzさんと僕は至仏から、えむとらさんは小至仏からワル沢にドロップ。

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ritzさんドロップ!

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えむとらさんドロップ!
難しそうな斜面をうまく見極め、危なげなくこなしていく。

フィルムクラスと新雪がまだらになっているテクニカルな斜面だったが不思議と滑りやすかった。もうこの時間で雪面が凍り始めてて板が走ってくれるようだ。勢いに任せてガンガン落としていく。

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えむとらさん

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ritzさん
コンデジで流し撮りって難しいですね。

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                                                                                                                               photo by ritzさん

標高が下がると雪が引っかかる感じになっていたが、気合で滑る。

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                                                                                                                               photo by ritzさん
谷幅が狭くなってきた箇所でワル沢滑降は終了、分のラインを見上げてニヤニヤ。

ここから先、一旦オヤマ沢方向にトラバースをかけ、鳩待峠への登り返しポイントへ直接滑り込んだ。
沢を渡り登山道沿いに100mほど登り返す。尾瀬ヶ原の小屋の準備をしていると思われるスノーモービルが通過していった、ご苦労様です。

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15:00 鳩待峠 到着。

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鳩待峠より至仏山を振り返る。正面の谷が1本目、コルの下の谷が2本目だろう。

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ここから先、戸倉までは封鎖中の道路。
ストップ雪でまったく滑らない、モービルのトレースを拾いながらなんとか下っていく。夕方まで待てばいい感じになると思うが、ヘッデン行軍は避けたい。
何か良いWAXがあれば教えていただきたいものだ。
スノーシェッドの中も西栗橋も、朝は繋がっていた雪がもう融けていた。

16:20 戸倉ゲート到着
長い一日がようやく終了。体力的にはひどく疲れた感じはしないが、ひたすら眠い。
温泉+焼肉で今日の疲れを癒して解散。

こういった長時間ロングルートはソロでは難しい。リスクを考えるとやはり躊躇してしまうし滑りも大人しくなりがちだ。
誘ってくれたえむとらさん、ritzさんありがとう。

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コメント

どーも!
大変だけど楽しい一日だったね。
ブログは溜まっちゃうと面倒になるから頑張ってねー。

思いっきり登って滑ってホント楽しかったです。
またどこか行きましょう。

ブログ更新はたまりそうで、怖いですね。黒倉山の分まだ更新してないし。
あとプロフの写真使わせていただいてます、多謝!

こんにちは
通りすがりの道民です

本州も春スキー楽しそうですね
北国の山はプチ吹雪です。

Q
あ!名乗ってしまった

通りすがりのQさま、見つかっちゃいましたね。
ぼちぼちやっていくつもりなので、たまには見ていってください。

今シーズンはそちらに行けずじまいで終わってしまいそうです、きゅ~。

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