13/04/20 針ノ木岳 [山スキー]
4/16に室堂までアルペンルートが開通した。平日休みの取れる方々は早々に立山まで行って楽しんでいるようだが、悲しいかなこちとら休みも財布もままならない。土日一泊で立山と思ったが、土曜午後から天気が崩れ始め日曜は全国的に雨(立山は雪)と残念な予報。
日帰りで立山はさすがに嬉しくないので、とりあえず針ノ木岳に向うことにした。
蓮華岳の大沢は滑ったことが無いので、こちらを第一目標に設定。
6:30 扇沢 出発。
もう一時間早く出発したかったが寝坊。天気も今ひとつで気分が乗らないままだらだらと登っていく。
出だしすぐに渡渉し、右岸を進む。堤防は3箇所ほど露出していた。トラバース気味に大沢出合いへと進む。
出合いより大沢右俣。上部は広いが、途中のどが2箇所。雪の状態によってはシビアだろう。
ほぼ同時刻に出発した3人パーティーが大沢を覗き込んで相談していた、彼らも大沢狙いのようだ。同じようなペースで登っているので、滑りも被ってしまいそうだ。キャパの大きな谷ではない事だし、大沢はやめて針ノ木岳マヤクボ沢に目標を変更。
谷が狭くなった地点で、両岸の斜面より大量のデブリが発生していた。
まだ両岸から落ちきって無いようなので、急いで通過する。
8:40 マヤクボ沢出合い 到着
右手奥の岩峰が針ノ木岳、左側のコルが針ノ木峠 。
やはり3人パーティーは蓮華岳のほうに向うようだ。
針ノ木に向うなら通常はマヤクボ沢をそのまま直登が早いが、稜線歩きがしたかったので正面の尾根に乗り上げ稜線沿いに針ノ木岳を目指すことにした。
このあたりから、おととい降ったと思われるドライな新雪になる。硬いバーンの上に20cmくらいだろうか。傾斜がきつくなってきたのでシールをあきらめ、アイゼンに換えて直登。
う~んクトーが欲しい。
取り付いた尾根より針ノ木沢を見下ろす。もう少しで峠から山頂に向う稜線に出る。
だいぶ、針ノ木岳が近づいてきた、山頂直下のシュートは雪がたまっているだろうか?右側に見えるスバリ岳もよさそう。
稜線から南側を見ると高瀬ダムが見えた。その右奥に槍が見えるはずだが、穂先は雲に隠れてよくわからない。
稜線を伝って針ノ木山頂を目指す。ピーク直下の登りは、60~70度くらいの急斜面になっているが、幸い雪が適度に緩んでいたので問題なく登れた。
山頂直下より、歩いてきた稜線を振り返って。 左のピークが蓮華岳、正面が針ノ木峠から針ノ木山頂への稜線。
11:15 針ノ木山頂 到着
山頂より黒部ダム方面。正面がタンボ平、ピークはすべて雲の中。
今にも降り出しそうな気配に加え、気温も下がってきている。長居せずにさっさと下りることにするが、準備している間にガスにつかまってしまった。
山頂直下のシュートはもう滑られていたので一旦峠側のコルに下り、雪着きのよさそうなラインを選んで滑っていく。
上部は、ずっと零下だったようで多少ウインドパックされているが、一応パウダー?だった。ところどころ新雪の載りが薄い部分があってエッジがすっぽ抜けそうになる。
スバリ岳からマヤクボ沢に滑り込んできたボーダー。 時々ガリガリと音を立てていたので同じようなコンディションのようだ。
マヤクボ沢出合い下よりトレースを見上げる。このあたりから下は湿雪だがストップ雪にはなってなく、滑りやすかった。
そのまま一気に扇沢まで滑り込んで本日の活動は終了。
12:30 扇沢 到着、着いた頃には雪が降り始めた。
天気が悪かったせいか、本日はテンションが上がらなかった。
ピークも踏んだし、雪もそれなりだった。しかしなんとなく敗退した気分。
本日の移動距離9.6km、標高差1400m
時間が早かったので、温泉はちょっと足を伸ばして葛温泉にしてみた。
雨の野天風呂って風情があって良いものです。
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コメント
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こっちよりの春のルートが多そうだけど
なんかデブリ多いすね
投稿: Q | 2013年4月25日 (木) 20:36
日本三大雪渓だからねー
でもデブリ多いとこはもっと多いよ。
春スキーはまだまだこれからっすよ、なんかGWは冬に逆戻りだけどね...
投稿: malo | 2013年4月27日 (土) 18:46