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2013年5月11日 (土)

13/04/28-29 飛騨沢-槍ヶ岳 (1日目) [山スキー]

GW前半戦の休みは2日間。
どこに行こうか迷ったが、天候の回復が比較的早そうだった槍穂高エリア、飛騨側からのアプローチを選択、目標を飛騨沢-槍ヶ岳とした。前日まで降雪があったため、その影響を確認しながらの山行となった。

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出発時点での天気予報は28日は快晴、29日は夕方西から天気が崩れる予報。
ただし前日までの積雪のため27日時点で上高地方面は横尾から先は入山規制がかかっているとの情報もあった。雪の状況含めて行動が流動的になる恐れがあったので、避難小屋泊もできるようシュラフ、マットを追加で持っていくことにした。

5:00 新穂高の無料駐車場を出発。登山届けを出し林道へと歩を進める。いつものことだがもう30分早く出発したい。
林道は歩き出しより雪、はじめからスキーブーツでの歩きとなる。

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自転車(おそらくクロスバイク)のトレースがあり驚いたが、どうやら途中で引き返したようだ。さすがにこの状況では自転車アプローチはきついだろう。30分ぐらいで雪が安定してきたのでシールに切り替え。

6:50 白出沢出合いを通過し川原に下りる。
蒲田富士へ向ったと思われるトレースもあった。唐沢岳経由で奥穂か北穂へ向うのだろう。

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この時点でくるぶしラッセル。GWだと言うのに真っ白な雪化粧の沢。心の中で先行者にお礼を言いつつ先を急ぐ。ブドウ谷、チビ谷からはまだ雪崩れてなかった、近いうちに雪崩れるかもしれない。危険地帯は急いで通過する。

8:30 滝谷出会い 通過

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出合いより北穂高方面。
滝谷の非難小屋周辺にはテント泊の方が何人かいた。昨日雪がやんでから入山されたらしい。

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滝谷を越えてすぐ左岸よりデブリが出ていた。おそらく昨日のものだろう。

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その先200mくらいでまた左岸よりデブリ。

9:30槍平到着。
出発からすでに4時間半。標高的にはこれでようやく半分ぐらい。まだまだ先は長い。

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予定よりもペースが少し遅れ気味だ。昨日ろくに寝ていないのがジワジワと効いている。
あわよくば、飛騨沢ワンデイ出来るか試しておきたかったのだがこのペースだと難しいか。


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槍平より北穂高、唐沢岳方面。

雲ひとつない空。
稜線はそれなりに吹いているように見えたが、谷の中はまったくの無風。
本気で、ココで本日の活動終了! 今日は一日のんびり過ごそうかと考えてしまった。

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槍平から1時間弱でようやく飛騨沢の入り口、ここからが本番。谷が広すぎて距離感がまったくつかめない、正面のピークの脇に槍ヶ岳山荘が見えてるがはるか遠くに感じる。
日中でも気温があまり上がってないためか、雪は安定しているようだ。

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ようやく、本日の先頭が見えてきた。ツボの人は膝ぐらいのラッセルになっているようだ、この時期ワカンを持ってきている人は少ないようで大変そうだった。追いついてラッセルを変わりたいところだが、相変わらずペースが上がらない。

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振り返ると正面、鏡平の奥に弓折岳から大ノマ岳、抜戸岳へと続く稜線がきれいに見えている。右奥に見えているのは双六岳だろうか?
そのうち行ってみたい山々だ。

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途中、ボードの方がスプレーが上げて滑ってきた、パック気味だが気持ち良さそう。

14:10 飛騨乗越到着。
出発から9時間、あと1時間早く出るか、自転車アプローチだとワンデイ可能かな?今日のコンディションだとラッセルがきつくて、どちらにせよ難しかったか。

14:40 槍ヶ岳山荘 到着。
今日は小屋泊まりに決めて受付を済ませる、前日の入山規制のせいか布団には十分余裕があるらしい。
まだ時間があるので遊べそうだ。選択肢としては、飛騨沢か槍沢をパウダーの内に1本滑っておくか、槍に登るかだろう。
迷ったがせっかくなので登ったことのない槍へ行くことにする。

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山荘から見上げる槍ヶ岳。
GWなのに思いのほか取り付いている人は少なかった。


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ちょうど登りルートを下りてくるパーティーと重なったので、下りルートで登った。
鎖が半分くらいの区間で露出していたが、残りはミックスで途中何箇所かアイスもあった。浮石とアイゼンでの梯子昇降が要注意ポイントだろう。高度感バッチリで楽しい。

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山頂からの眺め。360度見渡す限りの山々。すべての山を見下ろす感じがさすが槍ヶ岳だ。
最高、来て良かった。

景色を十分に堪能して後、慎重に下りて山荘へ。

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見事な夕焼け。
今回は荷物が多かったので一眼を置いてきた事を激しく後悔。
夕日が沈むまでぼーっと見ていたが、体が冷えたのでそそくさと山荘に戻る。

山荘の中は暖かくて快適で、こんな場所に小屋があるなんて幸せだなあとか堕落しちゃうなとか考えながら布団に入ると、前日の睡眠不足と長時間の行動が堪えたようで、気絶するように就寝してしまった。

本日の移動距離約11km、獲得標高約2050m

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コメント

素晴らしいなあ
北海道には無い景色、コースだねえ
いいなああ

そのかわり、世界でも有数のふっかふかのドライパウダーがあるじゃないですか。
ハイシーズンにまた行きたいな~

でも確かに営業小屋がないから、こういった形態のツアーはやり難いよね。

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