13/05/04-06 立山 (3日目/御前谷より下山) [山スキー]
朝4時半に起床、前日の疲れは不思議と残っていない。
外に出てみると予報どおり西風が強くなってきている。天気は高曇りな感じでしばらくは持ってくれそう。予定通り別山→真砂岳→富士ノ折立と稜線経由で帰ることとする。
5:45に御前小舎出発。
今日はドロップポイントまで基本稜線歩きなので、スキーをザックにつけアイゼンを履く。稜線に上がるとさすがに風が強い。
本日歩く稜線。左から別山(見切れているピークが山頂)、真砂岳、富士ノ折立と続いている。
別山の北側から剱沢へ合流する別山沢も覗いてみたかったが、天気が心配なので先を急ぐことにする。
振り返ると剱沢の向こうに剱岳、右肩に大脱走ルンゼから平蔵谷へのラインがきれいに見えている。見るからにヤなシュートだがよく滑ったものだ。
6:15 別山到着
正面が真砂沢、この沢も剱沢へ続いている。そのうち滑りたい谷だ。
真砂岳側より真砂沢。ザラメっていれば、とても楽しそうな沢だが、本日はクラスト状態。真砂岳ピーク、別山ピークのどちらからでもドロップ出来そうだ。 剱沢まで滑りきると真砂沢ロッジまで下りてしまうので小屋までの登り返しが辛いところだが、剱沢にテン泊の場合は良いルートになるだろう。
7:00 真砂岳を通過し富士ノ折立への登りへ
一昨日、この稜線山頂付近から内蔵助谷(写真左側)へ滑落して1名亡くなられている。 ちょうど僕が悪天候で御前小舎停滞を決め込んだぐらいの時間帯だそうだ。
夏道は尾根中腹から室堂側を巻いているのだが、視界不良で尾根をそのまま直上してしまったのかもしれない。
08:00 富士ノ折立到着
富士ノ折立と、歩いてきた稜線。
あわよくば、富士ノ折立よりドロップしようかと雪の状態を確認してみたが、山頂直下はアイスバーンで下部はモナカっぽい感じ、傾斜もかなりあるので躊躇する。30分ほど朝食を取りながら悩んでみたが、どうにも滑れる気がしないので雄山まで進むことにした。
悩んだ斜面 上部
悩んだ斜面 下部
08:45 大汝山通過
大汝山から雄山の間にも何箇所かドロップできそうなポイントはあった。
09:00 雄山山頂通過
雄山山頂の社より御前谷。ココもドロップポイント候補だったが最初の20mがかなりの急傾斜、今回はパス。素直に社務所前まで下る。
ということで、結局一番ノーマルな社務所前からのドロップとなった。
結構登ってくる人は多かったが、滑り系の人は皆無。雪の緩みを確認しながらゆっくり準備して9:50に滑降開始。
雪のコンディションは、ちょうど緩みかけていて良い感じ。最初の急斜面だけアルペンターンでこなし、後はテレマークで一気に滑り込む。標高を落とすにつれ雪はどんどん重くなり、スキーの操作がしんどくなってくる。振り返れば雄山はもうはるか向こう。
このまま谷に吸い込まれるように滑っていきたいところだが、タンボ平へのトラバースが待っている。若干スキーヤーズライト気味に進路を意識しながら滑っていく。
正面、雪庇小ピークが地図上で2274の地点。このピークの下を回りこんで、トラバース開始。
トラバースラインを振り返って。
昨日のトレースがあり、楽にトラバースできた。鉄柱尾根へ10mほど登り返すと田んぼ平が見えてくる。
ここから黒部平駅まではロープウェイから丸見えになるので、優雅に滑りたいところだ。
ちょうど良いタイミングで下りの便が着たので競争してみたが、駅の手前の平坦地形で抜かされてしまった。
黒部平駅には10:50着で、この日の活動は終了。予想していたより、天気が持ってくれていたので、早く下りすぎでもったいない気もするが、こればかりは安全サイドの判断と言うことでやむを得ないかな。
来年は、剱沢テン泊で真砂沢と別山沢あたりを狙ってみたいものだ。
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